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水仙

栽培について(大盃種)

水仙はたいへんじょうぶで、育てやすい草花です。

◆植えつけ時期

スイセンは夏を過ぎ、残暑が去り、最高気温が25℃を下回る頃から、低温になるほど発根、出芽が進むようです。したがって、その頃から植えつけられます。通常は9〜10月がよい。
それ以前に植えても特に問題はありません。ただし、暑さが去るまで水やりせず、土が乾いたまま、雨のかからない日陰に置いてください。

◆植え方

<露地植え>

1. 日当り、水はけのよい場所を選び、深さ30cmぐらいに耕し、腐葉土や堆肥をよく混ぜこむ。
2. 植える個所を深さ15cm程度掘り下げ、元肥として油かすを土に混ぜる。
3. 球根が直接肥料に触れないように土 (間土) をかける。
4. 球根同士の間隔が20cm程度になるように球根を並べる。
5. 掘り上げた土を、球根の上10cmぐらいになるようにかける。
6. 表土全体を軽く抑えて、土を落ち着かせる。
7. 植えた場所に敷き草*をするか、落ち葉で覆って乾きを防ぎ、冬に備える。(*敷き草:イネ科の草を刈り取ってよく天日干ししたものでよい)
ただし、寒さには強いので、たとえ土が凍っても、10cm程度の深さに埋まっていればまったく問題ない。
ちなみに、当地は高原で、真冬は地中10cmぐらいの深さまで凍土となるが、それより浅い部分の球根でも生きている。
深く植えた場合も、スイセンは地表まで芽を出す。たとえば30cmぐらいの深さからでも芽を出し、開花できるものは開花する。


<コンテナ植え>

1. 根がよく張るように、深さのある大きめの鉢やプランターに植える。
用土は、微塵をふるい落とした庭土、畑土、あるいは、適当な市販用土を基本用土とし、草や落葉が積もって風化した腐植を3〜4割混ぜたものでよい。
砕いた木炭、もみがらくん炭などがあれば1〜2割混ぜるとなおよい。
再生土は風雨、太陽にさらして数カ月放置し、いったんよく乾かしたものが基本用土として使える。
(園芸用土として販売されているものの中には汚泥や汚染土などを使った粗悪なものもあるので要注意。農業では使えないという理由で園芸用品として出回ることがしばしばあり、業界で問題になりつつも、規制もなく、黙認されている。)
2. コンテナの底にゴロ土(固まっている大粒の土)を敷く。その他、発泡スチロールを粗くくだいたものでもよい。
3. 球根の深さを決め、容器の3分の1〜半分程度土を入れ、元肥として油かすを混ぜる。
4. 根が直接肥料に触れないように間土を入れる。
5. 球根同士がくっつかないように、球根1〜2球分あけて球根を並べる。密植の場合でも最低1球分は空ける。(花後に球根が育つスペースを確保する。)
6. 球根の深さが10cmぐらいになるように土を入れる。
7. 土全体が湿るように、少しずつ3〜4回に分けて、静かに水やりする。(一気に水やりすると土が目詰まりして、水がしみ込みにくくなることがある)
8. その後は毎日、土が湿りを失わないように、適度な水やりをする。

<花後の手入れ>

1.【花茎処理】球根を太らせるというような理由で花殻を摘む必要はありません。通常、スイセンは種子ができにくい植物です。
2.【追肥】露地栽培では、株元から離してなたねかす(油かす)などを土に混ぜておきます(軽く土をかぶせる)。
容器植えでは容器のふち数カ所を軽く掘り下げ、なたねかすなどを入れて土を埋め戻します。
3.【葉の倒伏】生育後期には葉が倒れることがありますが、自然の経過なのでそのままにしておきます。このような植物の多くは、倒れた後も、葉が黄ばむまで光合成を行なっており、同時に夏の株元の地熱の上昇と土の乾きを抑えているようです。
葉が枯れた後は球根のある場所をおおい、乾燥を抑え、冬は霜柱や降霜を防ぎ、また、来シーズン以降は球根の栄養となります。
4.【球根の掘り上げ】スイセンは花の後に小球が分離し、これがのちのち生長します。
球根はずっと土の中にいたほうが生育が中断せず、よく育ちます。したがって、基本的には、植えっぱなしがよいです。
しかし、容器植えでは、何年か経過すると増えた球根で窮屈になり、容器のスペースの割には球根が多すぎて、栽培しにくくなります。また、生育も最初ほどよくありません。
このような場合、いったん球根を掘り上げ、いったん貯蔵して、バランスよく植え直します。
庭などの露地栽培でも球根の密集状態は起こりますが、容器栽培ほど顕著ではないと言えます。
ひとつの目安として、容器栽培では2〜3年ごと、露地栽培では3〜4年ごとに掘り上げてみるとよいでしょう。ただし、いずれにせよ、密集したからといって枯れる植物でもありません。スイセンはそれほど強い植物です。
5.【掘り上げ・貯蔵の方法】葉全体が黄ばむか、あるいは、枯れた頃がよいタイミングです。
掘り上げた球根の土をザッと落とし、洗わずに、雨の当たらない、風通しの良い場所で、新聞紙の上などに広げて乾燥します。
2〜3週間ほどよく乾かしたらネットに入れ、かびないように通気のよい日陰に吊るし、暑い夏を休ませてあげましょう。こうして、秋の植付けまで2〜3カ月保管します。

重さが20g程度以上あり、固く締まっている球根が、来シーズンの開花球の目安と判断できます。ただし、もっと小さいものでも開花することもあります。
小さい球根も、普通に植えて1〜2年もすれば開花球に育ちます。開花球になるまで観察しながら育ててみるもよし、開花球といっしょに植えて葉を楽しむもよし、いろいろなかかわり方があると思います。

<容器栽培で掘り上げない場合>
(1) 葉が枯れたら、雨の当たらないすずしい軒下などに置き、そのままにして夏を越します。灌水はしません。
(2) 最高気温がおおむね25℃を下回る頃から水やりします。土が湿っている程度でよいので、数日〜1週間おきで十分です。ただし、寒冷地など来春に出芽する場合は、冬場、土が凍ることがあるので、ひかえめの灌水でよいでしょう。
(3)葉が出てきたら日なたに置き、土が乾きすぎないように、開花まで適度に水やりします。
また、容器のふち数カ所になたねかすを少し追肥します。開花まではこの1回だけでよいでしょう。ただし、この追肥はしなくても開花します。

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