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その名はどこから来たのか?



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グリーンクエスト

Green Quest

観葉植物 100

  • 観葉植物100属を所収。学名の由来、語源を記載。
  • 植生、分布、形質、生育条件から栽培管理までをA4判1頁に集約。
  • DNA解析を用いた最新分類の世界基準による学名を採用。
  • 各属の代表的な植物例を画像で紹介し、解説。
  • 「栽培管理」は見て分かるイラスト、図表解説。栽培に必要な 基本ポイントと、その属に特有な栽培のコツを記載。
  • 独自の温度区分法を用いており、気候条件の異なる全国各地域での 季節ごとの管理がわかります。
  • PC (Win、Mac、Unix)、タブレット、スマートフォン可

A400判 本文400頁カラー
ファイル形式:PDF
配布:ダウンロード
編著:矢部 完
発行:インフォグリーン
価格:1ライセンス 500円 (税込550円)

その名前はどこから来たのか?

名前と進化と

 私たちは子どもが生まれると名前をつけ、その子がその子である証しとします。また、顔や指紋、目の虹彩などの「形」は個人に固有のもので、これらと名前を合わせると、その人が全世界で唯一無二の存在であることが証明できます。このように名付けとはごく日常的なことであり、個を他と区別し、コミュニケーションや社会機能を成立させるには不可欠のものです。
分類学の父カール・フォン・リンネは、自然が神により秩序正しく整然と作られたものであることを確信して、神によって造られた秩序を知ろうとし、植物を分類し、命名し、体系を完成させようとしました。リンネは雄しべの数で植物を分類し、のちの研究者がこれに修正を加え、現代にまで受け継ぎました。それは「形から生物を区分する」分類法でした。
1990年代なかば、分類学に大変革が起こりました。これまでの分類法とは根本的に異なる方法の登場です。それは外見の「形」ではなく、内なるDNAを解析し、論理的に実証を積み重ね、生物の「系統」を明らかにする方法で、「DNA解析による系統分類」「分子系統分類」などと呼ばれています。
この方法により、様々な新事実が発見されました。たとえば、今まで近縁と判断されていたものが遠い関係であったり、遠い関係とされていたものがきわめて近かったり、また、世界の複数の学者が同じ植物に違う学名をつけていたり、異なる植物に同じ学名をつけていたり、などです。こうなると植物の分布地図は変わってきます。ここに科や属の分割と合併、新設と統廃合が起こったのです。
学名の検証と修正は途方もなく膨大な、気の遠くなるような作業です。それがこの20年以上続けられてきました。そして今もなお未解決の問題は山積し、DNA鑑定という方法で作業は続けられています。しかし、従来の方法は完全に排除されたわけではありません。リンネの考案した学名の二名法表記は今もそのまま使われていますし、植物の形態も視野に入れられながら、DNA解析による系統分類が進められています。それはまた進化の謎の探索でもあるのです。
科学はアナログな古い体系を否定し、壊すものでしょうか? それとも新しい科学の方法によってようやく見えてきたものこそが、リンネが探し求めていた「神によって造られた、自然の整然たる秩序と体系」なのでしょうか?
未知の植物は世界にまだ多く存在し、緑の探索(GreenQuest)は今なお世界で続けられています。そしてこれは人類の固有性や系譜・系統、進化にも深く関わっている問題、すなわち、私たちは何が別々で、何が同じだったかという問題でもあるのです。


グリーンクエスト リリース

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